犬が留守番中に急に吠えるようになったけど…どうしよう…
今までおとなしく留守番してくれていたのに、急に犬が吠えるようになったと悩む飼い主は多いようです。
犬が吠えるようになるのは、分離不安や周囲への警戒心が原因です。
部屋の中を安心できる環境に整えて、愛犬とのトレーニングで信頼関係を高めることが吠えるのをやめさせるきっかけになりますよ。
環境や愛犬との関係を整えても、吠えるのが止まらない場合は、原因を探るために専門家へ相談する必要があります。
犬が吠える状況に困っている方は、この記事で原因と対策を見つけて、次の行動を起こす参考にしてください。
犬が吠えるようになったのは不安と警戒が原因
犬が留守番の前後や家にいるときに吠えるようになってしまったのは、不安や警戒が原因です。
実はうちの愛犬も子犬の時はそこまで怒らなかったものの、年をかさねるごとにピンポンや来客時に吠えるようになってしまいました。
吠えるタイミングによって、考えられる原因は異なります。
では、それぞれの原因を深堀りしていきましょう!
留守前後に吠えるのは分離不安が原因
留守番前後に愛犬が吠えるのは、分離不安症になっている可能性が高いです。
愛犬が以下のような行動をとっていたら要注意!!
- 飼い主が出かける準備を始めると、落ち着きがなくなり吠え始める
- 飼い主が帰宅すると、すごく喜んで吠える
- 留守番中に破壊行動を起こす
- トイレの失敗やよだれがたくさん出る
愛犬と離れる機会が少ないと、知らない間に分離不安症になっている可能性があります。
愛着が強すぎるので、飼い主がいないことに大きなストレスを感じてしまう状態です。
どこにも行ってほしくない…寂しい….
対策としては、出かける前や帰宅時は喜んでいても犬を無視して、落ち着いてから接するようにしましょう。
短時間の留守番から始めて徐々に時間を延ばす練習をしたり、犬用のおもちゃをおいて気を紛らわせる方法も効果的です。
留守番=寂しいではなく、留守番=楽しいとなるように愛犬の気持ちを変えていくことが必要です。
留守中に吠えるのは警戒
留守番中に犬が吠える主な理由は、単純に外を警戒しているからです。
犬は本能的に自分のテリトリーを守ろうとするため、飼い主がいないと外からの音や動きに敏感に反応してしまいます。
次のような状況で警戒吠えが起こりやすくなりますよ。
- 窓の外を通る人や車の音
- 近所の犬の鳴き声
- インターホン音
- 建物の中の物音(エレベーターや隣室の音など)
警戒吠えを軽減するには、環境を整えることが重要です。
敏感に反応する時間が多いと、犬も安心して休むことができません。
犬がなるべく落ち着いて過ごせるように、ベッドの位置をずらしてあげたり、過ごす部屋を変えてあげたりしてみましょう。
在宅中に吠えるのはしつけ不足
飼い主が在宅中に犬が頻繁に吠える場合は、適切なしつけができていない可能性が考えられます。
警戒で吠えている場合もありますが、吠えるとかまってもらえる~~となっている場合も。
次のような行動を試して、愛犬の様子を観察してみましょう!
- 声かけをして吠えが止まったらすぐに褒めて、おやつをあげる
- 吠える原因となる音に徐々に慣れさせていく
- 飼い主が落ち着いた態度を保つ
まずは「静かに!」といって、吠えるのをやめたらいいことがある!と犬に認識してもらいましょう!
警戒する音が決まっている場合は、原因となる音の大きさを徐々に大きくして慣れさせるのも効果的です。
飼い主があわててしまうと、犬が落ち着けません。なにか指示を出すときも、短くはっきりと伝えるようにしましょう。
犬が吠えるようになったときの対策3つ
犬が吠えるようになってしまった原因を理解したら、状況に合わせた対策を行っていきます。
犬が留守番を楽しいものと思えるように、過ごす場所の環境をしっかり整えて、安心できる空間を提供してあげることがとても大切です。
簡単に取り組めて、効果がある対策を紹介しますね。
状況に合わせて、ぜひトライしてみてください。
サークルトレーニングをして安心させる
犬が分離不安症になっている場合は、サークルトレーニングを試してみましょう。
犬にとってサークルが留守番中の安全で快適な場所となり、不安や警戒心を減らせるきっかけになります。
サークルトレーニングをするときに、注意したいポイントをお伝えしますね。
- サークル内におもちゃとおやつを置き、楽しい環境を作る
- 最初は短時間から始める
- サークルに入る際は命令口調を避け、優しく誘導する
- サークル内で犬が落ち着いている間は、飼い主も近くにいる
サークル内に犬の好きなものを置くことで、犬にとって楽しい環境づくりを心がけます。
静かに落ち着いていられたら、おもちゃをあげてほめることを忘れないようにしてください!
余談ですが、うちの愛犬は大のサークル嫌い….。小さい時にあきらめてしまったので、留守中の破壊行為がすごかったです。
今は大きくなり落ち着いていますが、サークルトレーニングはできるだけ早くトライすることをおすすめします。
音楽をかけて警戒心を薄くする
留守番中に音楽を流すことで、犬が安心してくれるようになり、吠える行動を抑制できる可能性があります。
以下のポイントに注意しましょう
- テンポが遅く穏やかな曲を選ぶ
- 音量は小さく設定する
- 犬専用音楽アプリを使う
- テレビやラジオを流す
音楽は犬のストレスレベルを低下させ、より落ち着いた行動を促す効果があります。
音は小さめで、穏やかな曲調のものを選ぶようにしてください。
音が少しあるだけで外部の音が気にならなくなるので、警戒する回数を減らせるでしょう。
犬専用の音楽を作ってくれるアプリもあるので、気になる方は試してみてくださいね。
しつけ用のグッズを使う
飼い主が家に在宅中なのにも関わらず吠えてしまう場合、しつけが足りていない可能性が高いでしょう。
なんとなくしつけ=難しそう、怖いというイメージってありませんか?
犬の吠え対策でおすすめしたいグッズは2つです。
- スプレー:フェロモンやアロマの香りで犬の興奮を鎮める
- 首輪:犬が吠えると自動的にビープ音や振動を発生させる
スプレーも首輪も、飼い主が直接なにかをするわけではないので、愛犬との信頼関係を保ちやすいアイテムです。
とくに首輪は吠えると振動や音で、嫌なことが起こる!と犬に学習させられるので、効果的に使えます。
まずは宅配が来る前に短期的に装着するなどして、試してみましょう♪
犬が吠えるのがおさまらない時の最終手段
犬が吠えるのがどうしてもおさまらないときは、自分たちだけで抱え込まないことが大切です。
吠える原因を自分たちだけで見つけ出すのは難しい場合があります。
行いたい最終手段は以下の2つです。
ペットカメラを設置して映像をとることで、原因を探ることができ、専門家に相談するときの資料にもなります。
ペットカメラを設置する
近所から苦情が来ないかな…..
犬が吠えるのがなかなかおさまらないと、近所にうるさくないかなど気にかかりますよね。
ペットカメラを設置して犬の様子を確認することで、吠える原因を探ることができます。
通話機能付きのカメラであれば、犬が吠え始めた時にすぐに気づけます。必要があれば、声かけを行うこともできるでしょう♪
なるべく吠える原因がわかるような配置で設置を行ってください。
ずっと吠えているのか、飼い主が出ていく時だけなのかも確認できます。
特定の音に対して吠えている場合は、トレーニングやしつけを行い、吠えないように対処することができます。
ケージトレーニングや環境調整など、ほかの対策と一緒に行うことで、より効果的に吠え対策を進められます。
専門家に相談する
対策をしてもなかなか犬の吠えがおさまらない場合は、思い切って専門家に相談してみましょう。
獣医行動学専門医や認定ドッグトレーナーなどのプロに相談することで、個々の犬に合わせた適切なアドバイスをしてもらえます。
ペットカメラの映像があれば、より詳細に状況を伝えられます。
分離不安症の場合は、自分たちで解決するのが難しい場合があります。
オンラインカウンセリングや出張トレーニングを選ぶこともできるので、ひとりで解決しようとせずに相談してみてください。
まとめ
- 留守番による犬の吠えは分離不安や警戒心が原因
- 飼い主がいるのに吠えるのはしつけができていない可能性あり
- 対策としてサークルトレーニングや安心できる音楽を流すことが効果的
- 吠え対策のグッズはスプレーや首輪がおすすめ
- 原因がわからない場合はペットカメラを設置してみる
- 対策に行き詰まったときは獣医の専門家に相談するのが一番
留守番によって犬が吠えてしまうのは、大抵の場合は分離不安や家を守ろうとする警戒心からです。
まずは愛犬にとって安心できる環境づくりをしてあげましょう。
吠える原因がわかったら、対策のグッズを利用したり、一緒にトレーニングを行ったりと根気よく対処することで、落ち着いて留守中も過ごせるようになります。
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